小丸山遺跡がミュージアムで紹介されました!

時々、実家で見つかった石器類の話を書いています。亡くなった伯父のコレクションです。

 
一昨年、岐阜県の博物館に寄贈し、昨年、石器類を調べた結果(年代や伝達経路など)を報告していただきました。
 
 
昨年12月から2月6日まで、美濃加茂市の美濃加茂市民ミュージアムで開かれている「加茂の遺跡展」でウチの(とつい言ってしまいますが)石器が展示されると聞いて見に行ってきました。
 
一つだけでなく、「小丸山遺跡」としてコーナーを作って紹介して下さっており、ちょっと感激!
 
ミュージアムの正面玄関。右手に加茂の遺跡展のポスターが。

Img_2151_3

Img_2152

土器と黒曜石の石器。この辺りでは黒曜石は珍しいそうです。伯父の手書きのメモも展示してありました。

Img_2136

左は石鏃(矢じり)、右が土掘り具。山芋とか掘ったのでしょうか。

Img_2137_2

尖頭器と石斧。この2点は縄文草創期となっていて、小丸山遺跡で一番古いものということでした。

Img_2138 

遺跡についての説明文。

「小丸山遺跡(白川町切井)は赤川を見下ろす山の中腹辺りの北側緩斜面で見つかりました。出土品には、縄文時代草創期(16000から12000年前頃)に遡る石器もあることがわかり、大変貴重なものといえます。また、石器の材料には、下呂石だけでなくチャートや黒曜石も使われています。山を介して八百津町、恵那、中津川方面との交流があったようです。

これらの出土品は、昭和初期、故安江巳代治さん(切井丑丸地区)によって採集されました。発見以降、ご本人やご家族によって大切に伝えられてきたものです。」

Img_2134 

こちらは、同じく赤川沿いの薬師遺跡の出土品。

三川地区の山下春三さんのコレクションです。山下さんは亡くなった伯父とも親交があったそうです。大量の土器のかけらが説明文と発見場所の地図とともに展示されていました。

Img_2144 

こういうものを見ると、昔から人が住み着いた地域だったのだなあと思います。

 

発掘した伯父は亡くなりましたが、博物館に寄贈するようにと言い残していたそうで、その弟の伯父や父が発掘場所や経緯を説明することができました(父達も子どもの頃、畑でよく矢じりなどを拾ったそうです)。

 

長年実家にあった土器石器類がこのような形で日の目を見ることになって本当に嬉しいです。専門家に見ていただくと、本当の価値がわかるなあと改めて感じています。

| | コメント (4)

初夏の山の花 オトコヨウゾメ・コバノガマズミ

春先は黄色い花が多かったですが、初夏は白い花ばかり。

1_2

オトコヨウゾメ。男性用毛染め、というわけではありません。
今年の雪は水を含んで重く、アチコチで木が倒れたり枝が折れたりしました。裏山で倒れた松を始末しに行ったら、その下で押し倒されそうになっていました。
 
ガマズミの仲間です。ガマズミのことをヨウゾメと呼ぶ地方があるのでこの名前。
実家の辺り(白川町切井)ではユウゾメ(実が夕焼けのように赤い)と呼ぶそうです。
 

2

サワフタギ。まだつぼみです(5月11日)。来週は咲いているかな。

 

4

コバノガマズミ。ガマズミより花も葉も小振りです。

 

5

ニシキギ。これは白くなくて葉っぱと同じような色目です。

 

サワフタギとコバノガマズミは、破竹の竹林に生えていました。

竹は手入れしていないと竹薮、手入れすると竹林と言うらしいです。破竹も前はすごく混んでいて薄暗い薮でしたが、竹をかなり伐って、南側のコナラの大木も伐ってもらったら色々な木が生えてきました。

 

竹林で花がもう終わってしまったのがクロモジ、ウグイスカズラ、ナツグミ、ヒサカキ、ウリハダカエデなど。

これから咲くのがエゴノキ、ベニバナツクバネウツギ、裏山ではタニウツギ。春は花を追いかけるのが忙しい!

| | コメント (0)

小丸山遺跡・・・調査報告

両親が住んでいる実家周辺では、80年ほど前林道の工事現場から石器や土器が発見されました。発見された地名をとって小丸山遺跡といいます。

石器類は長らく実家で保管していたのですが、昨年岐阜県博物館に連絡して現地調査に来ていただき、石器類も寄贈することになりました。
 
半年ほど経って、そのレポートができたということで博物館の学芸員さんが報告に来てくださいました。

1

        左から学芸員さんと町の教育委員会の方、父と母。

 

3

こちらは土器の模様を写し出したもの。右上は縄文土器、その左(中央上)は弥生式土器。裏についている布目のあとがわかります。

4_2

これがとても面白かったのですが、石器をかたどったもの。表、裏、側面、底面と四方から見た状態を描き出しています。石器の設計図みたい。

紙の上に石器を置き、尖ったところなどのポイントを写し取って(鉛筆の後がピッと出ているところ)実物に忠実に描くのだそうです。面白かったので写真を撮らせていただきました。

寄贈した石器からいくつかを選んでこうした図にしてありました。写真よりよっぽどリアルです。これを更にトレースして図版にするとのことでした。

 

発掘時に名古屋大学の先生に鑑定してもらった時には旧石器時代のものとされていたものが実は縄文時代のものだったり、当時はノーマーク(?)だった石器が旧石器時代のものだとわかったり、数十年経つうちに研究が進み新しくわかったこともあったようでした。

 

旧石器時代の石器、縄文時代の土器と石器、弥生式土器、室町時代の皿、江戸時代の灯明皿などいろいろな時代のものがありました。

石器の材料になった石の産地の説明では、下呂、加子母(現中津川市)、足助(現豊田市)、串原(現恵那市)、鳳来(現新城市)、伊那、可児といった地名が出てきて、山伝いに恵那や愛知の三河地方とも行き来があったことが推測されました。

当時はそれくらい移動するのは朝飯前だったのでしょうか。

 

専門家に石器の産地や使い方などを説明していただくと、古代の暮らしぶりが想像されて楽しいことでした。

 

今回、博物館に連絡するに当たって写真を撮ったり整理したりと、私もずいぶん石器達に触ったのでちょっと愛着もわきました。展示はされていないそうですが、希望すれば見られるとのことですので、一度行ってみようと思っています。

| | コメント (0)

山の花・・・春の木の花は黄色

久しぶりに山の話題。2週間ぶりに帰ったらアチコチ花でいっぱいでした。

まずは山の花から。
可愛らしいキブシ。枝を折って髪に挿すとカンザシのよう。

P1010216

全体を写すとこんな具合。カンザシがいっぱいでなかなか壮観です。

P1010218

 
これはトサミズキ。これも枝からぶら下がるように咲いています。

P1010212

 
もう一つ、こちらは何でしょう?

P1010233

とても小さい花。木の大きさから見てたぶんシロモジです。
去年、この花を花図鑑で調べたらクロモジの花にそっくりだったのですが、その後出てきた葉を見たらシロモジだったのです。
 
シロモジとクロモジ、葉は全然違うのに花はそっくりさん。
でも、シロモジは数mの木になるのにクロモジはそんなに大きくなりません。
 
この時期、山で見かけるのは黄色い花ばかり。そして、桜と同じく葉に先立って花が咲きます。

| | コメント (0)

小丸山遺跡・・・現地調査

って言うのも大げさですが・・・

 
岐阜県博物館から学芸員さんが来てくださり、石器類と発掘場所を見ていただきました。
石器類が見つかったのは昭和7年。当時小学校5年生だった伯父が発掘された場所などを覚えているので、学芸員さんに説明してもらいました。
 
伯父や父の話によると、現在茶畑になっているところや家のまわり、車庫のある辺りでも矢じりが見つかったそうです。雨の後などに土から出てきたとか。
弥生時代の土器は林道を通した時に出てきたそうで、そこも教えてもらいました。
 
古くから人が住んでいた場所なのか、縄文時代の土器・石器、弥生時代の土器・石器、室町時代のお皿、江戸時代のお皿(ウチのご先祖様の?)など、いろいろな時代のものがありました。
 
また、石器の材料も、下呂石(下呂では10万年前に火山が爆発してその時にできた石)、黒曜石(この辺りでは長野県にしかない、中津川までは来ていた)、チャート(可児市の辺りのもの?)などがあり、いろいろなところと交流があったようです。
 
私が見ても、ただの石ころとしか思えないものもあるのですが、れっきとした石器だそうです。使い方の説明を聞いて「ほー、なるほどー」という感じ。考古学って面白い! 
 
地形的に大昔には住みやすく、交通の便(縄文や弥生時代のね)のいいところだったのでしょうか。太古の時代に思いを馳せたひとときでした。
 
学芸員さんに場所の説明をしています。

Img_1696

この林道のために山を掘ったので弥生時代の土器が出ました。ブルドーザーなどない時代、ツルハシで掘ったので見つかったらしい。道の奥の方に見えるのは小丸山。

Img_1702

 
 

| | コメント (2)

小丸山遺跡

久しぶりに実家ネタを。

岐阜県白川町にある実家の裏には小丸山という小さい裏山(標高499m)があります。
山というより「丘」程度のものですが、そのふもとの畑やその対面の山の斜面にかけて石器や土器が発見されていて、小丸山遺跡という名前で白川町誌にも載っています。
 
80年前に林道の工事があった時に見つかったもので、縄文時代、弥生時代などさまざまな年代のものが発見されています。昔のことで調査団などがあったわけではなく、父の長兄(13年前に亡くなってます)がコツコツと発掘したようです。
 
子どもの頃からあって、おばあちゃんちにあるもの、とあまり気にもしてなかったのですが、ふと思い出してみせてもらったら、これが結構なコレクションなのです。
菓子箱(!)に9箱もあり、中には歴史の教科書に載ってるようなものもある!
 
「こんなたいそうなもんを個人で持っとってはいかんのじゃないか」と思い、父や伯父(父の三兄)にも相談して岐阜県博物館に相談したところ、是非見せていただきたい、と言われ今度の日曜日に学芸員の方が見に来てくださいます。
 
石器類とともに発掘場所などを見ていただき、今後の身の振り方についても相談する予定です。
写真は上から、石斧、やじり、黒曜石の爪切り、縄文土器。一応名古屋大学の考古学の先生に見ていただいたようです。黒曜石の石器なんて直に見るのは初めてで、ちょっと興奮しました。

Img_1659_2

P1010152

P1010150

P1010177


| | コメント (0)

オウレンの花

今年は寒さの厳しい冬のあとに一気に暖かくなったので、花々が一斉に咲き始めました。実家(標高450m)でも、オオイヌノフグリ、タンポポ、ホトケノザ、タチツボスミレなど足元にはかわいい花がたくさん。

 
山に入るとカヤの木の根元の辺りに小さい白い花が咲いていました。花びらが五枚、茎が長く小さい葉が根元にあります。調べてみたらオウレンでした。根っこは漢方薬にするとか。
Wikipediaによると
「北海道、本州、四国の山地の木陰に自生する。針葉樹林に多く、杉植林などにもよく出現するという」
ということです。まるほど、確かに針葉樹林の山裾です。でも、小さい花であまり目立たないせいか、今まで気がついていませんでした。その辺りはキランソウ、ヒメハギ、キジムシロなど可愛らしくて他ではあまり見かけない山野草があるので観察するのが楽しみです。

P1000745

オウレン。花びらの他に小さなガクがあるので華やかなかんじです。根元から花まで10センチほど。

P1000739

ミツバも芽を出していました。たくさん自生しているので数株掘ってもらってきました。

P1000763

山にはアセビが。ザランザランという感じです。葉に毒があるので以前は田の畦にできたモグラの穴に突っ込んだりしたものです。圃場整備で畦が立派になり、必要なくなりました。

P1000756

コシアブラ(うちの方ではコンセツ)の芽。連休の頃が出盛りですが、今年はこれもいつもより早いかも。

| | コメント (0)

年の初めに

あけましておめでとうございます。

 
今年は年末から実家へ帰り、こちらで年越しをしました。
中学生までは今の実家から車で1時間ほどの町(JRの特急が止まる程度の田舎の町)
に住んでいましたが、毎年正月は必ず父の実家で過ごしていました。
 
正月のご挨拶は最初にお茶を飲み、1升マスに入った干し柿、カヤの実、みかん、こおふく豆(ゆでた黒豆に米粉をまぶしたもの、粉を吹く豆→幸福豆)などを食べ、それからお雑煮とおせち料理を食べます。この時のお茶を淹れる水は「若水」といって井戸からその家の跡取りがくんでくることになっているようで、毎年父の役目でした。
 
その当時は1月1日に年始の挨拶をする会が小学校でありましたが、そういうわけで1回も行ったことがありません。サボるみたいで気が咎めましたが、それは登校日ではなく、日の丸の大好きな校長先生の主張でされていたもののようで、校長先生が退職されたら、なくなりました。
 
そんなことを思い出しながら、掃除や正月料理作りを手伝ったり、親の腰をもんだり、「おせち料理、昔はもうちょっと気合いが入っていたなあ、来年は私も頑張るか」などと思ったり。そんなお正月です。

| | コメント (0)

キツネ!!

連休の実家。キセキレイが窓の下の石垣に。セグロセキレイが近くの電線に。
草花もいろいろ咲いていた。でも、何と言ってもビックリしたのは・・・・。
 

白昼堂々というか、朝8時半頃でしたが、キツネを目撃。

台所から見える山裾に何かいるのでウチの猫ちゃんかしらと双眼鏡を向けてみたら・・、え、犬? でも首輪もなくて飼い犬じゃなさそうだし、野良犬なんていないし、なんか顔が三角形。
ひょっとしてキツネ?
慌てて父と母を呼んで見てもらいましたが、しっぽが太いからキツネではないかと。先が少し白くなってる。太いといっても絵本に出てくるようなフサフサではないけれど、犬にしては太くて長い。
 
へー、初めて見た。
地面をしばらくの間クンクンとかいでいましたが、やがて山の中に入っていきました。今年の山は柿もカヤの実も少なくて不作ですが、キツネもえさが少ないんだろうか。下の写真の左の土手にいました。

P1000526

こちらは山裾にたくさん生えていた花。その名もキツネノマゴ!

P1000501

花のアップ。つぼみがギザギザの房のようになっていて二つくらいずつ花が開くようです。

P1000496

| | コメント (0)

連休の実家

連休は実家で山菜採りや草むしりでした。

山菜はコシアブラ(ウチのほうではコンセツ)、ワラビ、よもぎなど。ヤブカンゾウやノビルもありました。ワラビ以外はウチの方ではあんまり食べないみたいですが。

30日にはコシアブラファンのお客さんが夫婦でいらして、どちらを向いてもコシアブラ!、と感激していかれました。今年は急に暖かくなったので、29、30日くらいがピークで、3日にはもうだいぶ開いていました。

タケノコも結構採れました。電気柵があるとさすがのイノシシも入ってきません。

ワラビを探しながら地面に目をやると、小さなかわいい花がたくさん見つかります。

ムラサキサギゴケは田んぼの畦や空き地によく見かけます。群生していることもあります。
かわいい花なので名古屋の自宅の庭に植えたら、ちゃんと根付いて花も咲きます。栄養がいいのか葉が大きく育ちました。
P1000189_4

右はキランソウ。地面にへばりつくように咲きます。子どもの時から好きな花で何回か移植しましたが、土地が合わないのかいつの間にか消えてしまいました。P1000217

今回は花の写真をたくさん撮りました。その場で確認して何回も取り直しができるデジカメってホントに便利。花によっては地面にカメラを置いて横から撮るといい感じになることを覚えました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)