「放射線の健康への影響」児玉龍彦・参考人説明

7月27日の衆議院厚生労働省委員会での児玉龍彦東大教授の参考人説明です。昨日、ユーチューブで見て、これは本当に大変なことだと思いました。

なぜ、細胞分裂の盛んな胎児や子どもへの影響が深刻なのかがとてもよくわかりました。また、日本には除染のためのさまざまな技術、ノウハウがあるのにまったく生かされていないのも大変に残念です。児玉教授の怒りがヒシヒシと伝わってきます。

文字に起こしてここに載せようかと思っていたら、早速やって下さった方がありました。勝手ながらここにも転載させていただきます。映像とともにご覧ください。

参考人説明http://www.youtube.com/watch?v=eubj2tmb86M

以下、転載ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は東京大学アイソトープセンター長の児玉ですが
3月15日に大変に驚愕いたしました

私ども東京大学には27か所のアイソトープセンターがあり
放射線の防護とその除染の責任を負っております
それで、私自身は内科の医者でして東大病院の放射線の除染などに
ずっと、数十年かかわっております

3月15日に、ここの図にちょっと書いてあるんですが
我々最初に午前9時ごろ東海村で5μシーベルトという線量を経験しまして
それを第10条通報という文科省に直ちに通報いたしました
その後東京で0,5μシーベルトを超える線量が検出されました
これは一過性に下がりまして
次は3月22日に東京で雨が降り、0,2μシーベルト等の線量が降下し
これが今日に至るまで高い線量の原因になっていると思っています

それでこの時に枝野官房長官が
「さしあたって健康に問題はない」という事をおっしゃいましたが
私はその時に実際はこれは大変な事になると思いました

何故かというと
現行の放射線の障害防止法というのは
高い線量の放射線物質が少しあるものを処理することを前提にしています


この時は総量はあまり問題ではなくて、個々の濃度が問題になります
ところが今回の福島原発の事故というのは
100キロメートル圏で5μシーベルト
200キロメートル圏で0,5μシーベルト
さらにそれを超えて足柄から静岡のお茶にまで及んでいる事は
今日みなさん全てがご存じのとおりであります

我々が放射線障害を診る時には、総量をみます
それでは東京電力と政府は一体今回の福島原発の総量がどれくらいであるか
はっきりした報告は全くされておりません

そこで私どもはアイソトープセンターのいろいろな知識を基に計算してみますと
まず、熱量からの計算では広島原爆の29,6個分に相当するものが漏出しております
ウラン換算では20個分の物が漏出していると換算されます

さらに恐るべきことにはこれまでの治験で
原爆による放射線の残存量と原発から放出された者の放射線の残存量は
一年に至って原爆が1000分の一程度に低下するのに対して
原発からの放射線汚染物は10分の一程度にしかならない

つまり、今回の福島原発の問題はチェルノブイリと同様
原爆数10個分に相当する量と原爆汚染よりもずっと多量の残存物を放出したという事が
まず考える前提になります

そうしますと、我々システム生物学というシステム論的にものを見るやり方でやっているんですが
現行の総量が少ない場合にはある人にかかる濃度だけを見ればいいのです
しかしながら、総量が非常に膨大にありますと
これは粒子です
粒子の拡散は非線形という科学になりまして
我々の流体力学の計算でも最も難しいことになりますが
核燃料というのは要するに砂粒みたいなものが合成樹脂みたいな物の中に埋め込まれています
これがメルトダウンして放出するとなると
細かい粒子が沢山放出されるようになります

そうしたものが出てまいりますと、どういうようなことが起こるかが
今回の稲藁の問題です

たとえば、岩手のふじわら町では稲藁57000ベクレル/kg
宮城県のおおさき17000ベクレル/kg
南相馬市10万6千ベクレル/kg
白河市97000ベクレル/kg
岩手64000ベクレル/kg
ということで、この数字というのは決して同心円上にはいかない
どこでどういうふうに落ちているかは
その時の天候、それから、その物質がたとえば水を吸い上げたかどうか

それで、今回の場合も私は南相馬に毎週700㎞行って
東大のアイソトープセンター、現在まで7回の除染をやっておりますが
南相馬に最初に行った時には1台のカウンターしかありません
農林省が通達を出したという3月19日には
食料も水もガソリンも尽きようとして
南相馬市長が痛切な訴えをウエブに流したのは広く知られているところであります

そのような事態の中で通達1枚出しても誰も見る事が出来ないし誰も知ることができません
稲藁がそのような危険な状態にあるという事は全く農家は認識されていない
農家は飼料を外国から買って、何10万と負担を負って
さらに、牛にやる水は実際に自分たちと同じ地下水を与えるようにその日から変えています

そうすると、我々が見るのは
何をやらなければいけないかというと
まず、汚染地で徹底した測定が出来るようにするという事を保証しなくてはいけません
我々が5月下旬に行った時先ほど申し上げたように1台しか南相馬に無かったというけど
実際には米軍から20台の個人線量計がきていました
しかし、その英文の解説書を市役所の教育委員会で分からなくて
我々が行って教えてあげて実際に使いだして初めて20個の測定が出来るようになっている
これが現地の状況です

そして先程から食品検査と言われていますが
ゲルマニウムカウンターというものではなしに
今日ではもっと、イメージングベースの測定器というのが遥かに沢山、半導体で開発されています

何故政府はそれを全面的に応用してやろうとして全国に作るためにお金を使わないのか

3か月経ってそのような事が全く行われていない事に
私は満身の怒りを表明します



第2番目です
私の専門は小渕総理の時から内閣府の抗体医薬品の責任者でして
今日では最先端研究支援というので30億円をかけて抗体医薬品にアイソトープを付けて癌の治療にやる
すなわち人間の体の中にアイソトープを打ち込むという仕事が私の仕事ですから
内部被曝問題に関して一番必死に研究しております

そこで内部被曝がどのように起きるかという問題を説明させていただきます

内部被曝というものの一番大きな問題は癌です
癌がなぜ起こるかというとDNAの切断を行います
ただし、ご存じのとおりDNAというのは二重らせんですから
二重らせんの時は非常に安定的です
これが、細胞分裂をする時には二重らせんが一本になって、2倍になり4本になります
この過程のところがものすごく危険です

そのために、妊婦の胎児、それから幼い子ども、成長期の増殖が盛んな細胞に対しては
放射線障害は非常な危険をもちます

さらに大人においても増殖が盛んな細胞
たとえば放射性物質を与えると髪の毛
それから貧血、それから腸管上皮の
これらはいずれも増殖分裂が盛んな細胞でして
そういうところが放射線障害のイロハになります


それで私どもが内部に与えた場合に具体的に起こるので知っている事例を上げます

これは実際には一つの遺伝子の変異では癌は起こりません
最初の放射線のヒットが起こった後にもう1個の別の要因で癌の変異が起こるという事
これはドライバーミューテーションとかパッセンジャーミューテーションとか細かい事になりますが
それは参考の文献を後ろに付けてありますので
それを後で、チェルノブイリの場合やセシウムの場合を挙げてありますので
それを見ていただきますが

まず一番有名なのはα―線です
プルトニウムを飲んでも大丈夫という東大教授がいるというのを聞いて、私はびっくりしましたが

α―線はもっとも危険な物質であります

それは
トロトラスト肝障害というので私ども肝臓医はすごくよく知っております
ようするに内部被曝というのは先程から一般的に何ミリシーベルトという形で言われていますが
そういうものは全く意味がありません


I131は甲状腺に集まります
トロトラストは肝臓に集まります
セシウムは尿管上皮、膀胱に集まります
これらの体内の集積点をみなければ全身をいくらホールボディースキャンやっても全く意味がありません

トロトラストの場合の、このちょっと小さい数字なんで大きい方は後で見て欲しいんですが
これは実際に、トロトラストというのは造影剤でして
1890年からドイツで用いられ1930年ごろからは日本でも用いられましたが
その後20~30年経つと肝臓がんが25%から30%に起こるという事がわかってまいりました

最初のが出てくるまで20年というのは何故かというと
最初にこのトロトラスト、α―線核種なんですが
α―線は近隣の細胞を傷害します
その時に一番やられるのはP53という遺伝子です
我々は今ゲノム科学というので、人の遺伝子、全部配列を知っていますが
一人の人間と別の人間は大体300万箇所違います

ですから人間同じとしてやるような処理は今日では全く意味がありません

いわゆるパーソナルライフメディスンというやり方で
放射線の内部障害をみる時も
どの遺伝子がやられて、どういう風な変化が起こっているかという事をみるということが
原則的な考え方として大事です

トロトラストの場合は第一段階ではP53の遺伝子がやられて
それに次ぐ第二第三の変異が起こるのが20~30年後かかり
そこで肝臓がんや白血病が起こってくるという事が証明されております


次にヨウ素131
これヨウ素はみなさんご存じのとおり甲状腺に集まりますが
甲状腺への集積は成長期の甲状腺形成期が最も特徴的であり小児におこります

しかしながら1991年に最初ウクライナの学者が「甲状腺がんが多発している」というときに
日本やアメリカの研究者はネイチャーに「これは因果関係が分からない」ということを投稿しております
何故そんな事を言ったかというと1986年以前のデータがないから
統計学的に優位だという事を言えないということです

しかし、統計学的に優位だという事がわかったのは
先程も長瀧先生からお話しがありましたが20年後です
20年後に何がわかったかというと
86年から起こったピークが消えたために
これは過去のデータが無くても因果関係がある
という事がエビデンス(evidence 証拠・根拠)になった
ですから、疫学的証明というのは非常に難しくて
全部の事例が終わるまで大体証明できないです

ですから今 我々に求められている
「子どもを守る」という観点からは全く違った方法が求められます
そこで今行われているのは
ここには国立のバイオアッセイ研究センターという化学物質の効果をみる福島昭治先生という方が
ずっとチェルノブイリの尿路系に集まる物を検討されていまして
福島先生たちがウクライナの医師と相談、集めて
500例以上の、前立腺肥大の時に手術をしますと、膀胱もとれてきます
これをみまして検索したところ
高濃度汚染地区、尿中に6ベクレル/ℓという微量ですが
その地域ではP53の変異が非常に増えていて
しかも、増殖性のぜん癌状態
我々からみますとP38というMAPキナーゼと
NF-κB(エヌエフ・カッパー・ビー)というシグナルが活性化されているんですが
それによる増殖性の膀胱炎というのが必発でありまして
かなりの率に上皮内のがんができているという事が報告されております

それで、この量に愕然といたしましたのは
福島の母親の母乳から2~13ベクレル
7名で検出されているという事が既に報告されている事であります

次のページお願いします

我々アイソトープ総合センターでは
現在まで毎週700キロメートル、
大体一回4人づつの所員を派遣しまして南相馬市の除染に協力しております
南相馬でも起こっている事は全くそうでして
20K30Kという分け方が全然意味がなくて
その幼稚園ごとに細かく測っていかないと 全然ダメです
それで現在20Kから30K圏にバスをたてて1700人の子どもが行っていますが
実際には避難
その、南相馬で中心地区は海側で学校の7割で比較的線量は低いです
ところが30キロ地点の飯館村に近い方の学校にスクールバスで毎日100万円かけて
子どもが強制的に移動させられています
このような事態は一刻も早く辞めさせてください

いま、その一番の障害になっているのは、強制避難でないと保証しない
参議院のこの前の委員会で当時の東電の清水社長と海江田経済産業大臣がそういう答弁を行っていますが
これは分けて下さい

保障問題とこの線引きの問題と子どもの問題は
直ちに分けて下さい


子どもを守るために全力を尽くすことをぜひお願いします

それからもう一つは
現地でやっていますと除染というものの緊急避難的除染と公共的除染をはっきり分けて考えていただきたい

緊急避難的除染を我々もかなりやっております
たとえばここの図表に出ておりますこの滑り台の下
滑り台の下は小さい子が手をつくところです
が、この滑り台に雨水がザーッと流れてきますと
毎回濃縮します
右側と左側とズレがあって、片側に集まっていますと
平均線量1μのところだと10μ以上の線量が出てきます
それで、こういうところの除染は緊急にどんどんやらなくてはいけません

それからさまざまな苔が生えているような雨どいの下
ここも実際に子どもが手をついたりしているところなのですが
そういうところは、たとえば高圧洗浄機を持って行って苔を払うと
2μシーベルトが0,5μシーベルトまでになります

だけれども、
0,5μシーベルト以下にするのは非常に難しいです

それは、建物すべて、樹木すべて、地域すべてが汚染されていますと
空間線量として1か所だけ洗っても全体をやる事は非常に難しいです
ですから、除染を本当にやるという時に
いったいどれだけの問題がありどれ位のコストがかかるかという事を、イタイイタイ病の一例で挙げますと
カドミウム汚染地域、だいたい3000ヘクタールなんですが
そのうち1500ヘクタールまで現在除染の国費が8000億円投入されております
もし、この1000倍という事になれば、いったいどのくらいの国費の投入が必要になるのか

ですから私は4つの事を緊急に提案したいと思います

第1に
国策として、食品、土壌、水を、日本が持っている最新鋭のイメージングなどを用いた機器を用いて
もう、半導体のイメージかは簡単です
イメージ化にして流れ作業にしてシャットしていってやるということの最新鋭の危機を投入して
抜本的に改善して下さい
これは今の日本の科学技術力で全く可能です

2番目
緊急に子どもの被ばくを減少させるために新しい法律を制定して下さい
私のやっている、現在やっているのはすべて法律違反です
現在の障害防止法では各施設で扱える放射線量、核種等は決められています
東大の27のいろんなセンターを動員して現在南相馬の支援を行っていますが
多くの施設はセシウムの使用権限など得ておりません
車で運搬するのも違反です
しかしながら、お母さんや先生方に高線量の物を渡してくる訳にもいきませんから
今の東大の除染ではすべてのものをドラム缶に詰めて東京に持って帰ってきております
受け入れも法律違反
全て法律違反です

このような状態を放置しているのは国会の責任であります
全国には
例えば国立大学のアイソトープセンターは
ゲルマニウムをはじめ最新鋭の機種を持っているところは沢山あります
そういうところが手足を縛られたままでどうやって
国民の総力を挙げて子どもが守れるのでしょうか
これは国会の完全なる怠慢であります

第3番目
国策として土壌汚染を除染する技術を民間の力を結集して下さい
これは、たとえば
東レだとかクリタだとかさまざまな化学メーカー
千代田テクノとかアトックスというような放射線除去メーカー
それから竹中工務店とか様々なところは、放射線の除染などに対してさまざまなノウハウを持っています
こういうものを結集して現地に直ちに除染研究センターを作って

実際に何10兆円という金額がかかるのを
いまだと利権がらみの公共事業になりかねない危惧を私はすごく持っております


国の財政事情を考えたらそんな余裕は一瞬もありません
どうやって除染を本当にやるか
7万人の人が自宅を離れてさまよっている時に 国会は一体何をやっているのですか

以上です

転載ここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
元のブログには専門用語の解説なども添えられています。

「みんな楽しくHappyがいい」http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-626.html

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浜岡原発全面停止! 電力は不足するのか?

昨日のニュースを見てビックリ。菅首相が浜岡原発の全面停止を要請した記者会見。

菅首相の英断に拍手!です。

朝日新聞の見出しが意外と小さかったので「え、これってすごいことでしょ」と読売、毎日、日経と3紙も買ってしまいました(笑)

毎日と読売は大きい見出しです。よしよし。

日経は一番小さくて写真もなし。経済活動への影響を懸念し、場当たり的に見える決断である、という意見ですから。

電力が足りなくなるのではないかというのが「懸念材料」のようです。

この件に関しては朝日新聞が一番詳しい。

浜岡原発が3基とも稼働すれば電力供給は2999万㌔ワット、全面停止すると2637万㌔ワット。

え?原発の分って362万㌔ワットだけなの? 12%じゃん。

この夏のピーク時の電力需要は2560万㌔ワットと試算されていて、原発が止まると余裕がは77万㌔ワット。あら、足りるじゃないの、と思いますが、中電側は厳しい、という意見。

でも、これは「夏のピークに必要な電気も震災前にはじいた数字。多くの工場で稼働率が落ちる今夏、試算通りのの電気が必要になることはない。実際、浜岡原発は2009年夏にも全3基が停止したが、リーマンショック後の生産活動の停滞で乗りきった。」

 

一方、読売新聞。

3~5号機が停止すると「従来計画の2999万㌔ワットから約2600万㌔ワットに低下する見通しだ。猛暑だった昨夏の需要ピーク時(2621万㌔ワット)に比べ余力がほとんどない状態と見られ、夏場に向け計画停電や節電要請なとの需要抑制策を迫られる可能性がある。・・・中略・・・トヨタは東北地方からの部品調達が滞ったため、11~12月まで生産の抑制を余儀なくされており、浜岡原発の停止による電力不足は、業績の新たな圧迫要因となりかねない。」

うーん、生産の抑制があるなら、足りるんじゃないの?

 

毎日新聞は予備電力が440万㌔ワットから約80万㌔ワットに落ち込む、という数字と経済界の反応(計画停電になると困る、生産拠点を関東から中部に移す計画をしていた、など)を載せています。

予備電力がちょっと足りない程度なら節電を呼び掛ける、企業の夏休みをずらしてもらう、アンペアダウンを提案するといった取り組みで十分いけるのではないかと思います。

テレビのインタビューでも「停電すると困る」というような意見をとり上げています。何も情報がないと東電の計画停電が頭に浮かぶのかもしれません。中電は原発依存度が低いから何とかなる、という情報を積極的に出してほしいなあ。いろいろ読み比べると、事実は一つでも物は言いようねえ、って思ってしまいます。

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『ミボージン日記』

竹信三恵子著 岩波書店 2010年

30年間ともに暮らした夫が海の事故で急死した、その後の日々をつづったものですが、どのトピックもなぜそうなるのだろうと突っ込んだり、相手につい「取材」してしまう、新聞記者魂あふれる(?)1冊。

夫との馴れ初めに始まり、困難な共働きの日々とそれをどうやって乗り越えたか、楽しげな家庭の様子が目に浮かびます。メアリーポピンズの「いいものはなんでも、いつか必ず終わりがきます」という言葉を引いて、

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「夫が亡くなる数年前から私の頭の中にはこの言葉が何度も行き来していた。

そして「いいもの」には確かに 「終わりがあった」。

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一方で、死別と離別で違うこと、母子家庭の困難、再婚について、悼みのことばのかけ方、など単なる体験談にとどまらない踏み込んだ考察がされています。

その中で印象に残ったのが、次の部分、

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そう、人は親しい者の死から「立ち直った」りはしない。ただ、その死と、なんとか折り合って、死者とのつきあい方を静かに身に着けていくだけだ。私は以後、ミボージン達の話を聞き出そうとすることをためらうようになっていた。

身近な人の喪失は、戦争の重さをも実感させる。「喪失というきずな」が、戦争の犠牲者の遺族への共感をも強めるからだ。

夫が亡くなった後、私は、戦争についての報道を見聞きするたびに平静ではいられなくなった。一人死んだだけで、こんなに喪失感があるのに、人がたくさん死ぬ戦争では、人はどんなにつらいだろうと思うようになってしまったからだ。

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ここを読んで、今回の震災の報に接して著者の気持ちはいかばかりであったか、と思いました。

そして、身近な人が突然いなくなってしまった、遺体も見つからない、その人を偲ぶよすがになるものも津波にさらわれてしまった、そんな体験をされた多くの人達の気持ちを想像しようとしても、とてもできない、と感じるのです。

 

「さよならのときの静かな胸 ゼロになるからだが耳をすませる

生きている不思議死んでいく不思議 花も風も街もみんなおなじ

・・・・・

始まりの朝の 静かな窓 ゼロになるからだ充たされてゆけ」

無常感、鎮魂と再生、そんな言葉を思い浮かべながら繰り返し聞いています。

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「いつも何度でも」

知人のブログで「鎮魂と復活」という言葉とともに紹介されていた歌です。

映画「千と千尋の神隠し」の主題歌として知っていましたが、こんな深い歌詞だったのかと思いました。

・・・・・・・・歌詞の抜粋です

悲しみは数えきれないけれど その向こうできっと あなたに会える

・・・

生きている不思議 死んでいく不思議 花も風も街もみんなおなじ

・・・

閉じていく思い出のそのなかにいつも 忘れたくないささやきを聞く

こなごなに砕かれた鏡の上にも 新しい景色が映される

・・・

海の彼方にはもう探さない 輝くものはいつもここに

私のなかに 見つけられたから 

・・・・・・・・・・・・・

作曲の木村弓(映画は彼女の歌)の他に作詞の覚和歌子、ウクライナの歌手ナターシャ・グジーが歌っていますが、チェルノブイリで被災した(原発から3.5キロの所に住んでいた)ナターシャの歌が一番悲しげに聞こえます。http://www.youtube.com/watch?v=xQJog0rs7Eg&feature=related

この歌を知って以来、何度も聞いて歌詞を味わいました。知人が「鎮魂と復活」というのもよく理解できます。でも、これが被災した方にどう響くかはまた別の話なのではないかという気もします。

「喪失体験」をしていない私には想像の及ばないことだと感じるからです。

ウィルあいちの図書室でふと手に取った本、竹信三恵子著『ミボージン日記』がそう思わせてくれたのですが、それについてはまた明日。

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地震・原発リンク集4・報道規制

今日は各地で反原発のデモが行われました。東京では都心(芝)と高円寺でありましたが、夕方のニュースでは都心の方(2000人)のみの報道。高円寺は1万5千人集まったそうですが、こちらは報道されていない様子(今のところ)。こちらでどうぞ。http://twitpic.com/4j2rly

取材の報道陣は外国メディアばかり、というツイートも。外国経由で情報入る?

俳優やタレントは反原発を言うと仕事を干される? 山本太郎のつぶやきhttp://twitter.com/#!/yamamototaro0/status/56402429368991744

こんな事態になっても原発の危険性に触れるのはタブー? 福島原発に関する報道規制および言論統制状態まとめhttp://matome.naver.jp/odai/2130183431868236701

テレビ局ってなんでそんなに反原発を恐れるのでしょう???電力会社からよほどお金をもらってるの? 

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地震・原発リンク集3・コミック、映画、歌

マンガ家の山岸涼子が原発について問いかけた作品「パエトーン」を無料公開しています。1988年の作品。http://usio.feliseed.net/paetone/

安全なら都庁の近くに原発を作ろう、と都知事が言いだす映画「東京原発」の一部がユーチューブで公開されていました。学者が都庁の幹部に原発の危険性について説明している部分です。http://www.youtube.com/watch?v=3gFvgSFumog&feature=related

以上の二つは科学論文ではなく言ってみれば文学作品です。わかりやすくはありますが、これをどう評価するかは見た人の判断です。こういうものを鵜呑みにするのではなく、昨日紹介したような論文も読み、考えようとすることが大事なのではないかと思っています。

最後に、斎藤和義の反原発ソング「ずっとウソだった」。一昨日のお昼に知ってユーチューブで見たのに夕方には削除されてて、あらビックリ! 昨夜ユーストリームで放送された最後の部分です。アクセス殺到でフリーズしたため、もう一回歌っています消えないうちにどうぞ。http://www.youtube.com/watch?v=yniDBiFoGTo&feature=youtu.be

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地震・原発リンク集2・浜岡原発

岩波書店が雑誌「世界」と「科学」の論文の一部を無料公開しています。http://www.iwanami.co.jp/company/index_i.html

「原発震災 破局を避けるために」は14年前の論文で、地震による事故の危険性について書かれたものですが、地震によって起こると予測されるとされていることが今回実際に起こってしまいました(今のところ最終的な破局には至っていませんが)。硬い文章ですが、頑張って読む価値あり、です。

「危ない」と具体的に取り上げられているのは今回の福島ではなく、浜岡原発です。ヤバいじゃん、浜岡。

こちらはその浜岡原発についての映像。「浜岡原発の危険性を語る1~5」http://www.youtube.com/watch?v=DHblqE6vGeI&feature=youtu.be

浜岡原発の施設内の模型での説明、地震の想定の甘さ、電力の依存度も実はそんなに高くない(15~18%)、もろい地盤、などなど。ますます、ヤバいじゃん浜岡。

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地震・原発リンク集1 復興支援

地震から1カ月近くがたとうとしていますが、福島第一原発はまだまだ予断を許さない状態です。

「原発は安全」というフレーズがいつの間にか「多少の放射能は安全」に変わり、「ただちに健康に害があるわけではありません」が流行語大賞をとるのではないかといった現状で、正しい情報が伝えられているとは思えません。

今回の地震をきっかけにツイッターを始めました。情報を集めるのが目的です(ほとんどツイートはしていません)。ツイート(つぶやく)とフォロー(ツイートを読む)の他に別の人がこんなこと言ってたよ~というリツイート(RT)というのがあり、これが面白い。

多くの人をフォローしてRTすると、それが一つのメディアのようになるのです。そういう人を何人か、できればあまり偏りなくフォローしておくと同じことでもいろいろな面から考えられ、そこから自分なりの判断基準ができてきます。

例えば、放射性物質の大気への拡散状況について気象庁からは報告がありませんが(気象学会の会員にも独自にするなと規制をかけている)、ドイツや台湾では独自に予測して発表しています。それに基づいて4月5日、6日は東海地方でも外に出るなと警告している大学教授がいましたが、そこまでの心配はしなくてもよさそうだな、とか。

自分が不安のあまり冷静に考えることができなくなってしまうのが嫌なのです。

ツイッターのタイムライン(TL)、ツイートがどんどん流れてくる自分のホームを見ているとアットいう間に時間が経ってしまい、紹介されるホームページやブログをクリックして読むと更に時間がかかります。また、この情報は誰かのツイートだったのか、それともRTだったのか、そもそも誰が言ってたっけ、ということが分からなってしまいます。で、整理する方法も考えつつ情報をまとめています。めんどくさいけど。

そこで集まってきた情報をこちらでも紹介していこうと思います。

まず、被災地で最前線に立っている方のブログ。

・災害医療支援チームの一員として陸前高田市に派遣された看護婦さんの報告。涙なしには読めません。http://blog.goo.ne.jp/flower-wing

・気仙沼市に復興支援に重機で駆けつけた岐阜県恵那市の森林組合の皆さん、頼もしいです。http://geocities.yahoo.co.jp/gl/xxxogawaxxx

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