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腸腰筋

もうひとつ、解剖学ネタ。

解剖学の授業ではありませんでしたが、腸腰筋・大臀筋と歩行の関係も、開業してから「ああ、そうか!」と思ったことの一つです。

なぜか経穴(ツボ)の授業でしたが、歩くときに働く筋肉についての説明で「腸腰筋、大臀筋、腸腰筋、大臀筋・・」と繰り返しながら先生が教壇を歩いてくださったことを覚えています。膝を上げるときに働くのが腸腰筋で下げるときは大臀筋。

でも、その時はあんまりピンときませんでした。大臀筋はお尻の筋肉なので、膝を下げるときに働くのはわかりますが、腸腰筋は股関節と腰椎及び腸骨をつなぐ筋肉で外からは触れない、奥深い筋肉なのです。うまくイメージできませんでした(最近はコアマッスル、とか言ってよく取り上げられるようになりましたが)。

卒業してから勉強を始めた自力整体の指導者講習で、出てきました、腸腰筋。膝を上げるときに一番大きな働きをする筋肉です。これが弱ってくると、脚が思うように上がらず、つまずきやすくなります。改めて解剖図を見て、これかあ、と確認しました。

自力整体の起き上がりこぼしの動きがこれを強化する、ということでした。

で、またしてもベビーマッサージ。

赤ちゃんがハイハイする姿を見て、「これって、腸腰筋の強化運動じゃないの?」と思いました。お腹を床につけてする、ズリ這い(爬虫類ハイハイという人もいる)という這い方です。これだと体をねじって左右の膝を交互に前に出し、脚先で床をぐいっと押して進みます。

膝を前に出すときに腸腰筋、床を押す時には大臀筋が働きます。やってみるとわかりますが、結構な力が必要でかなりの運動量です。赤ちゃんはさささっと這って行きますが、大人がやってみると結構大変。膝をついてお尻を上げたハイハイ(高バイ)と比べると筋肉の使い方はかなり違います。

たくさんハイハイすると、歩きだしてからがスムーズ、と言われるのはこういうわけだったのか! と、また発見でした。

治療で人の体に触ったり、自力整体で動かしたり、赤ちゃんの動きを観察したりしていると解剖学って面白い! と思えてくるのです。

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